2018年2月24日土曜日

2018年02月17日~18日 短期集中鍛錬(in 八代)

2018年02月中旬、まだまだ寒いとはいえ日中の日差しや梅花の蕾など春の兆しを感じる中、熊本県八代市の龍泉館に短期集中鍛錬で遠征をしました。

そして…今回はただの短期集中鍛錬ではなく新しい門人の入門の為の旅立ちでもありました!
昨年末に見学に来られてすぐに入門の希望を頂き、諸々の日程調整の関係でこのタイミングとなりましたが、ここ広島の地の門人を新しく迎えられた事をとても嬉しく思います。

そんな訳で今回の短期集中鍛錬は入門の儀からです。
・入門の儀

神前にて宗家と館長と向かい合って正座をして・・・っと、詳しくは入門した者だけの秘密ですが、この時に兵法タイ捨流独自の木剣(大太刀と小太刀)を授与されます。
自分の入門時も木剣を手にした時、自分も兵法タイ捨流の門下となったのだと言う感動と緊迫を感じた事を思い出します。
また、この木剣には入門者事に館長がインスピレーションを感じて伝書から一言を書かれているのですが、不思議とその方に一致する言葉になっているのが興味深いです。


最初は基本の身体の使い方。
・身体操作(棒掴み、脇固め、腕抑え横、腕抑え伏せ)

戦国時代から続く兵法タイ捨流ですが、闇雲に剣を振り回す訳ではなく、現代の日常的な身体の使い方とは異なる古流の身体の使い方から習います。
その理合は ”筋力に頼らない”、”手足で動かない”、”飛ばない跳ねない” 等々の一見すると不合理で、傍目には現代的な身体の使い方と大した差も無い動作に思えますが、その身体操作を出来た上で初めて剣がまともに振れる様になります。
これは実際に身体操作を学んでから型稽古をして見ると面白いくらいにその差が歴然とします。
という訳で実に色々な身体操作の理合があるのですが、入門初日はまずは基本的な身体操作を丸々一日掛けて学ぶ形になります。


自身の短期集中鍛錬は素振りの確認から。
・素振り(右)
・素振り(左)


剣を使う為には様々な身体操作がありますが端的には「鉄球の動き」に集約されます。
鉄球の動き」の動きの始まりでもあるこの素振りをしっかりと確認と修正をして頂きながら、帰広して一人でも鍛錬出来る様に身に染み込ませて行きます。


次に打ち合いの稽古
・打ち合い稽古(右)
・打ち合い稽古(左)


素振りは単身での稽古ですが、相手があって互いの動きの中で斬りとそれへの受け流しを行うとこの打ち合いの稽古となります。
相手の動きに合わせて動こうとすると、どうしても手足で動き、筋力に頼ってしまいがちになりますが「鉄球の動き」が基本ですので身体の転換にて行わなくてはなりません。
今回は東京の門下の方と稽古をさせて頂きましたが互いに動きを合わせられる様になるまで延々と稽古をしておりました(汗


それから前回の復習
・小太刀の型(4本)

前回の短期集中鍛錬では小太刀の型を一通りの動きだけを習い、帰広後はまずは動きが出来る様に稽古をして来ました。今回は小太刀の方の復習と細かい部分の確認や修正を含めてしっかりと稽古をさせて頂きました。
小太刀は間合いが短く片手で保持する事から、より一層”手足で動かず”、”筋力に頼らず”、”飛ばず跳ねず”の理合が重要になってくる様です。


そんなこんなであっと言う間に初日の短期集中鍛錬が終了してしまいました。
しかしながらこの日は八代の定例稽古の日であった為、そのまま夕方からの定例稽古に参加をさせて頂きます。


定例稽古も最初はこれから
・素振り(右)
・素振り(左)


八代の兄弟子、弟弟子達の列に加えて頂いて、まずは何処まで行っても基本である素振りから稽古です。昼の鍛錬時に指摘頂いた点を振り返りつつ、気を抜くと楽をしようとして違う動きになりがちですので一本一本をしっかり意識しながら素振りを行います。


これ本当に奥深いです
・身体操作

ここで新たな身体操作を習います。根本にある理合は同じなのですがその使い方が身体操作の方法毎に異なります。
今回の身体操作は完全に関節を極められた状態からの操作であったり、完全に抑え込まれた状態からの操作であったりでより実践的な操作でありました。
そして、それらの身体操作を習得する事で型の動きの意味がより深く理解出来る様になり、見た目には変わりは無いのですが動きの性質が変わるのを実感出来ます。


いよいよ
・大太刀の型(打太刀)

やはりこれをやらないと稽古した気がしないです(笑
ここから稽古終了まで大太刀の型の打太刀を東京と八代の門下の方とひたすらやっておりました。
相手が変われば間合いも拍子も変わりますので、普段、広島の弟弟子としか型を出来ない自分としては非常に新鮮でした。


ここで初日の短期集中鍛錬は終了です。朝から夜まで稽古尽くしの一日で本当に楽しい一日でした。
入門したての弟弟子も終始笑顔が隠し切れない感じで、入門出来た事が嬉しく嬉しくて堪らないとの事でした。これから色々あるいうて思うんじゃけど一緒に稽古に励んで行こうで!


稽古の後はぺこぺこになったお腹を充たすべく館長のお勧めのラーメン屋に連れて行って頂いて熊本ラーメンをご馳走になりました。焦がしマー油の風味が抜群で豚骨スープのコクと絡んで本当に美味いです!館長ありがとうございました!


ここから短期集中鍛錬の二日目です。
・打ち合い稽古(右)
・打ち合い稽古(左)


広島に帰ってからもきちんと稽古出来る様に、形になるまで打ち合い稽古を東京の門下の方とさせて頂きました。お蔭様で何とか形になる程度には出来る様になったのではないかと思います。
東京の門下のA氏ありがとうございました。


次に前日の続き
・小太刀の型(4本)

ここで前日の小太刀の型の続きをさせて頂きました。
特に目突きを含む型に苦労をしましたが、宗家に指導を頂き何とか形になるところまで稽古をさせて頂く事が出来ましたので、広島に帰ってから猛特訓をしたいと思います。


それから大太刀の型の猛特訓
・大太刀の型(仕太刀)

午後からは駆けつけて下さった副館長と一対一の付っきりで大太刀の型の稽古をさせて頂きました。
移転時に新設された屋外稽古場で春を思わせる日差しと爽やかな風に吹かれながら稽古をさせて頂きます。
副館長から指導を頂きながら、思い残すところはないと言えば嘘ですが納得が行くまで稽古させて頂く事が出来ました。


非常に名残惜しいのですが残念ながら今回の短期集中鍛錬はここで終了です。
入門したての弟弟子も「このまま熊本に移住したい勢い」と言っていましたが、自分もその気持ちはよく判ります。二人とも後ろ髪引かれまくる思いで泣く泣く広島に帰ります。

ともあれ当面は新しく加わった弟弟子を含めて広島の門下生全員で夏の厳島神社での演武への参加を目標に稽古に励みたいと思います。
弟弟子が加わってくれた事で活気も増し何より広島で出来る稽古にも幅が広がるかと思いますが、これを弾みに広島でも兵法タイ捨流を知りその伝承を担おうと思って頂ける方が今以上に増える様に励んで行きたいと思います!









※写真はヘリコプターから空撮した広島市内です。
陸上自衛隊 第13旅団 海田駐屯地にて2018年2月に開催された体験搭乗に非常な幸運で参加をさせて頂いた際に撮影しました。非常に素晴らしい体験をさせて頂き、関係者の皆さま方ありがとうございました。

2018年2月17日土曜日

2018年02月15日 定例稽古

2018年02月15日(木) 久々の広島県立体育館武道場での定例稽古を実施。

今回は個人利用の方が少なく最初は独占状態で、途中から天道流の薙刀の方が来られましたが結局2団体のみで広々と使わせて頂ける日でした。

そんな今回のテーマは「半開に始まり半開に終わる」です。

先日、兵法タイ捨流の公式Twitterにて基本動作と打ち合い稽古の動画が紹介されていましたが、その基本を一番体感できる動きは「半開から半開への転換」ではないかなぁと感じています。
そして日常生活で無意識にこの動きが出て来る程に鍛錬をしたならば正に「半開に始まり半開に終わる」人生を送る事が出来るであろうと言うのは大げさですが、タイ捨流の「鉄球の動き」が身に付きやすいのではないかという事で今回のテーマとさせて頂きました。


とは言えまずは歩行稽古。
・木剣を正中に構えて前進
・木剣を正中に構えて後退

実は風邪気味で体調がすぐれなかったので、独占状態であった事もあり、しっかりと呼吸をしながら徐々に身体を慣らすかの様に多めに往復をします。


次に素振りの稽古。
・素振り(右)
・素振り(左)

素振りの稽古もよくよく考えて見ると「鉄球の動き」の始まりです。つまり手足や筋力で木剣を振り上げ振り下ろすのとは異なります。そして空手や合気道にも武器術がありますがそれらの武器の振り方とも異なる様に感じます。 ※実は空手経験者なのです、、、
ここでも「鉄球の動き」を意識しながらじっくりと素振りを稽古します。


そして甲段からの袈裟斬り。
・右甲段からの袈裟斬り

このタイ捨流独特の構えから繰り出される斬りも「半開に始まり半開に終わる」動きであり「鉄球の動き」そのものです。
弟弟子との打ち合い稽古の中で「半開」をきちんと取るというのが非常に大事であると感じていて、ここでも斬りよりも寧ろ「半開」に重点を置いて何往復かしてみました。


今回は敢えて歩行稽古その弐。
・半開から半開に転換しながら前進
・半開から半開に転換しながら後退

この歩行稽古、実は打ち合い稽古から打ち合いを省略して一人で歩行する形に変えただけです(汗
ただ打ち合い稽古ですと、どうしても斬りや受けにばかり気が行ってしまい肝心な半開から半開への転換が疎かになりがちです。
故に半開に重き置き「半開に始まり半開に終わる」歩行稽古としてじっくり取り組んでみました。


風邪気味で翌日の出張に備える必要もあった為、少し早めでしたがこれにて稽古を終了しました。
型稽古こそしませんでしたがいつもとは異なる充足感のある稽古となりました。
いやぁ、あれじゃね。やはり基本は、いや基本こそが大事じゃね!




2018年2月2日金曜日

2018年02月 稽古予定

2018年02月の定例稽古の予定は下記となっております。


 ・02月15日(木) 18:30~21:00 定例稽古

 ・02月22日(木) 18:30~21:00 定例稽古



上記以外に自主稽古を実施する場合がありますが、その場合は稽古会のSNSにて個別連絡をさせて頂きますのでよろしくお願い致します。